ホワイトニングが効かない・白くならない理由と対処法を解説
「ホワイトニングをしたのに全然白くならない」「何度やっても効果を感じない」とお悩みの方はいませんか?ホワイトニングが期待通りの効果を発揮しない理由はいくつかあります。歯の着色の種類・ホワイトニングの方法・歯の状態などによって効果の出方は大きく異なります。本記事ではホワイトニングが効かない原因と、その対処法について詳しく解説します。
ホワイトニングが効かない根本的な理由とは
ホワイトニングは過酸化水素(または過酸化尿素)を主成分とする薬剤が歯の内部に浸透し、着色物質を分解して白くする仕組みです。しかしこの仕組みが効果を発揮するには条件があります。まず大前提として、ホワイトニングはエナメル質内部の着色(内因性着色)に効果がある一方で、外から付いた汚れ(外因性着色)はクリーニングで除去する必要があります。
コーヒー・お茶・赤ワインなどの飲食物による表面の着色汚れは、歯科でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)や歯石除去で取り除けます。これらをホワイトニングと混同している場合、「ホワイトニングが効かない」と感じることがあります。まずクリーニングで表面の汚れを落としてからホワイトニングを行うと、より効果的です。
逆に、ホワイトニング薬剤が効かない着色の種類もあります。テトラサイクリン歯(幼少期のテトラサイクリン系抗生物質服用による内部の濃い着色)は難治性で、ホワイトニングの効果が出にくい代表例です。また、フッ素の過剰摂取による「歯のフッ素症(斑状歯)」や神経を取った歯(失活歯)の変色なども通常のホワイトニングでは対応しにくいケースです。
ホワイトニングの種類と効果の違い
ホワイトニングには大きく分けて「オフィスホワイトニング(院内ホワイトニング)」と「ホームホワイトニング」の2種類があります。オフィスホワイトニングは歯科医院で高濃度の薬剤(過酸化水素20〜35%)を使用して短時間で白くする方法です。1回の施術時間は60〜90分程度で、費用は30,000〜80,000円程度が多いです。
ホームホワイトニングは歯科医院で作製したマウスピース(トレー)に低濃度の薬剤(過酸化尿素10〜20%)を入れて、自宅で1日2〜8時間、2〜4週間程度続ける方法です。費用は20,000〜40,000円程度が多く、時間はかかりますが薬剤がゆっくり浸透するため深部まで白くなりやすく、後戻りが少ないのが特徴です。
市販のホワイトニング歯磨き粉やホワイトニングキットは、日本では使用できる成分や濃度が法律で制限されているため、歯科医院で行うホワイトニングと比べて効果は限定的です。研磨剤が入った歯磨き粉は表面の軽い着色を除去する効果はありますが、歯の内部の色を変えることはできません。効果を実感したい場合は歯科医院でのホワイトニングをおすすめします。
デュアルホワイトニングはオフィスとホームを組み合わせる方法で、即効性と持続性の両方を兼ね備えています。費用は40,000〜80,000円程度と高めですが、最も白さの変化を実感しやすい方法です。まずオフィスで短期間に白くし、その後ホームで維持・仕上げを行います。
ホワイトニング効果が出にくい歯の特徴と対処法
テトラサイクリン歯の場合
テトラサイクリン歯は幼少期に抗生物質(テトラサイクリン系)を服用したことで歯が帯状に灰〜茶褐色に変色した状態です。通常のホワイトニングでは効果が出にくく、改善するには長期(6〜12ヶ月以上)のホームホワイトニングや、ラミネートベニア・セラミッククラウンによる審美補綴が選択肢となります。
神経を取った歯(失活歯)の場合
根管治療を行って神経を取り除いた歯(失活歯)は、血液成分の変性などにより内部から黒っぽく変色することがあります。この変色には通常のホワイトニングは効きません。失活歯専用の「ウォーキングブリーチ」という方法で内部からホワイトニング薬剤を作用させる技術があり、比較的効果が得られる場合があります。それでも改善しない場合はセラミッククラウンでの対応が検討されます。
生まれつき黄色い歯の場合
歯の色は遺伝的な影響が大きく、元々象牙質(歯の内側の黄色い層)の色が濃い方は白くなりにくい傾向があります。しかし回数を重ねることである程度の改善が見込めます。歯の明度(明るさ)は上げられますが、白い紙のように真っ白にはなりません。現実的な目標値をカウンセリングで確認した上でホワイトニングに臨むことが重要です。
ホワイトニングが効果的な人・効果が出にくい人の違い
ホワイトニングの効果が出やすいのは、コーヒー・紅茶・赤ワインなどの飲食物由来の着色や加齢による黄ばみが主な原因の場合です。エナメル質が厚く健康な状態の歯ほど薬剤が浸透しやすく、白さの変化を実感しやすいです。また元々の歯の色が黄みがかっている方が、青みがかって白い歯の方より変化が大きく感じられることがあります。
一方、効果が出にくいケースとしては、エナメル質が薄い・欠損している場合(酸蝕症・ブラキシズムによる磨耗)、歯にひびが入っている場合、金属修復物(銀歯)や白いプラスチック(コンポジットレジン)の詰め物・被せ物が多い場合などが挙げられます。修復物はホワイトニングで白くならないため、天然歯との色の差が目立つようになることがあります。
知覚過敏がある方はホワイトニング中に痛みや刺激を感じやすいため、低濃度の薬剤から始めたり、知覚過敏対策の薬剤を併用したりすることが必要です。ホワイトニング前に歯科医院で歯の状態を診てもらい、適切な方法を選択することが重要です。
ホワイトニング効果を最大化するための準備と注意点
ホワイトニングを行う前にプロフェッショナルクリーニング(PMTC)で歯の表面の汚れ・歯垢・歯石を除去しておくことで、薬剤の浸透が良くなり効果が高まります。虫歯や歯周病がある場合は先にその治療を完了させてから行う必要があります。治療中の口腔内にホワイトニング薬剤を使用するのは適切ではないためです。
ホワイトニング中・後は着色しやすい飲食物(コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなど)を控えることで効果が持続しやすくなります。特にホワイトニング直後の48時間は歯の表面が特に着色しやすい状態にあるため「ホワイトニング後48時間ルール」と呼ばれる食事制限を守ることが重要です。白い食べ物・飲み物(白米・白身魚・牛乳など)を中心にした食事を心がけましょう。
ホワイトニングの効果は永続的ではなく、半年〜1年程度で後戻りしてきます。白さを維持するためには定期的なメンテナンスホワイトニング(タッチアップ)が必要です。ホームホワイトニングのトレーと薬剤を持っている場合は、定期的に1〜2週間のホームホワイトニングを行うことで、比較的簡単に白さを維持することができます。
ホワイトニングと他の審美治療を組み合わせた対処法
ホワイトニングだけでは満足のいく白さが得られない場合、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの補綴治療と組み合わせることが効果的です。まずホワイトニングで天然歯全体を白くしてから、より白くしたい部分や変色が著しい部分にベニアやセラミックを適用することで、全体的に統一感のある白い歯列を実現できます。
ただしセラミックなどの補綴物はホワイトニングで色が変わらないため、補綴物を先に作ってからホワイトニングを行っても、天然歯との色の差が生じてしまいます。順番としては「ホワイトニングを先に行って目標の白さに達してから、その色に合わせて補綴物を製作する」のが正しい順序です。
ホワイトニング効果にお悩みの方は、まず歯科医院でカウンセリングを受けることをおすすめします。現在の歯の状態・着色の種類・目標とする白さ・予算などを総合的に考慮した上で、最も効果的な方法をご提案させていただきます。諦めずにご相談ください。
市販のホワイトニング製品との比較
ドラッグストアや通販で販売されているホワイトニング製品(ホワイトニング歯磨き粉・ジェル・ストリップスなど)は、日本国内では法律の規制により過酸化水素の濃度が非常に低く(歯磨き粉では過酸化水素の配合が認められていない)、歯科医院でのホワイトニングのような効果は期待できません。
海外製品(米国・欧州などのOTC製品)では過酸化水素やカルバミド過酸化物を含むものが市販されていますが、日本では個人輸入した場合に使用することは違法にはなりませんが、安全性・品質管理の面で問題がある可能性があります。また自分でトレーを使う場合、適切なフィットがなければ薬剤が歯茎に接触して炎症を起こすリスクがあります。
安全で効果的なホワイトニングを受けたいなら、日本の歯科医師の管理下で行う歯科医院でのホワイトニングが最善の選択です。事前の口腔内チェック、適切な方法の選択、施術中の管理、アフターケアまで専門家がサポートしてくれるため、安心して治療を受けることができます。まずは歯科医院に相談してみましょう。
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